僕は現在建築関係の職人です。以前は会社勤めでサラリーマンをしていました。
そんな経歴のある僕だからよく気づく事があるんですよ。
職人さんって仕事に集中してるなって。
日本はまだまだ古い体質の企業がたくさん存在します。
『根性』とか『気合』とか精神論ばかり。
職人は根性とか気合いとかって言葉は一切無縁です。
うん、聞いた事もないくらいに全く。
なので今回は古い体質の企業にいた僕のサラリーマン時代と比較しながら進めていきます。
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職人は10時・15時の休憩をしっかりとる
職人の世界では10時と15時の2回30分ずつ休憩をとるのが常識です。
『休んでばっかいないでちゃんと働けよ』と思った方。
それではまだまだ古い体質にどっぷりです。
実はこれがちゃんと働ける秘訣なんですよ。
人間の集中力は一般的に約90分が限界と言われております。
ちなみに職人の労働・休憩サイクルは8:30〜10:00(90分)働いて30分休憩して10:30〜12:00(90分)、お昼1時間休憩してから13:00〜15:00(120分)働いて30分休憩して15:00〜17:00(90分)で仕事終わりとなります。
実に理にかなっている休憩タイミングなのです。
午後から120分が1回ありますよね?
これ本当に不思議なんですけどね、午後は僕いつも時計をみるときは大体14時30分頃なんですよ。
早く休憩にならないかなって。
つまり集中力が90分で切れている証拠なんですね。
でもこの休憩サイクルは本当に集中して仕事ができるし、集中していると時間が経つのもあっという間なんですわ。
んで集中力が切れた頃に30分休憩でリラックスしてまた90分って感じで集中力が1日持続するんですよ。
この集中力が1日持続するのが最大のポイントです。
限られた時間の中で最大限の能力を発揮できるのですよ!!
こればっかりは会社によるので一概には言えませんが僕が前いた会社では建前上は休憩はお昼の1時間でした。
実際はお昼には休憩は取れず、平均して15時とかに食べて終わりって感じでした。だから大体20〜30分くらい。
それ以外はほぼ休憩なしです。
ひどい時では1日休憩なしもざらでした。
でも朝の8時から21時くらいまで働いているんですよ?
当然集中力なんかとっくのとーにございません。
だから今の方が圧倒的に労働時間は短いのに今の方が確実に効率よく仕事はこなせていると感じるし、なにより集中しています。
職人はちゃんとお昼寝をする
職人はお昼の1時間休憩をとても大事にしています。
ごはんを食べる事に?
いいえ、お昼寝です。
でも昼寝っていっても食後10〜15分くらいのウトッってするくらいです。
でもそれが絶大な効果を発揮します。
みなさん食後は眠くなりますよね。
でもね、10〜15分軽く寝るだけで全然午後の動きが違うのですよ。
深い眠りについてしまってはダメですよ?もっと眠くなるだけなんで。
軽く寝る事で頭がすっきりして眠気もなくなり、午後もしっかりと集中して働けるのです。
スペインでは『シエスタ』といってお昼寝タイムがあります。
この時間はお店や企業は休業時間に入ります。
決して怠けている訳ではなく、効率よく働ける事を知っているだけなんです。
あなたの会社はお昼寝できますか?
『危険と隣り合わせ』から自然に生まれた
これだと休憩ばっかりじゃん、と思わないでください。
そもそもなんで職人はなぜこんなにも集中力を高める事にこだわるのか?
いい仕事をしたいから?
それもあります。
でも一番の理由は『集中していないと事故が起こる』からなんです。
やっぱ危険を伴う作業もあるので集中していないと危ないんですよ。
根性とか気合とかそんな精神論を振りかざしても事故が増えるだけです。
だから職人達は根性とか気合とかで仕事はしません。
『しっかり休憩を取る』
こんな当たり前の事ができない企業が日本には多すぎ。
そして『集中力を高める事が仕事の効率を高める』ということに全く気づいていない。
この休憩サイクルを導入したら間違いなく無駄な残業が減ると僕は確信しています。
『休憩している暇があったら働け』
以前いた会社では何度言われた事か。
『休憩も大事な仕事』なんです。
最後にもう一度。
あなたの会社はお昼寝できますか?
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