匠(@takumilog)です。
今回の芥川賞はたくさんテレビでも取り上げられて盛り上がっていますね。
確かに現役のお笑い芸人さんが芥川賞を受賞するってやっぱすごいっていうか話題性抜群ですよね。
しかし今回はピースの又吉直樹さんじゃないほうの芥川賞!
羽田圭介さんの『スクラップ・アンド・ビルド』を読みました。
『じゃない方』と言われてますが羽田さん曰く、『又吉さんとの同時受賞はメリットありまくり』だそうです。笑
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『スクラップ・アンド・ビルド 著 羽田圭介』
29歳にして小説家としてのキャリア12年の羽田さん。
つまり高校生の時から小説を書いていて、17歳で文藝賞をとってるんです。
すごい方ですよね。
なんでも綿矢りささんに衝撃を受けスイッチが入ったとか。
先日、アウトデラックスにも出演されていましたがなかなかユニークな方の印象でした。
しかし作品はテレビで見るキャラとは違って衝撃です。
『この人が書いているのか?』と思うくらい。
介護をテーマにした内容なんですが、被介護者の祖父に対する主人公の複雑かつカオスな感情がめっちゃすんなり伝わってきます。
小説家の方ってこういうところがすごいよね。
なんていうか細かい描写なんだけどその細かさがその感情を伝えるのに重要なパーツだったりするというか。
その言葉選びがすごい。
しかしこの作品を読んで『介護』の印象が変わった気がする。
超複雑な感情が入り混じって飛び交ってどんどん負のエネルギーが大きくなるというか。
長生きさせることが介護なのか?
本人の意思を尊重することが介護なのか?
考えさせられるテーマです。
でもなんかどっかで聞いたことがあるのは介護は家族じゃない方がいいとかなんとか。
作中にもある『家族ならではの際限ない甘え』
確かに家族とそうでないのではまた生まれる感情が全然違うよね。
いや、僕は介護の現場を全く知らないし介護というものがまだ身近にないので多分全くわからないんだと思うけど。
だからこの作品を通してすこーしだけ、伝わったような気がする。
でもこれって他人事じゃないんだなーなんても思ったり。
人は老いていけば、自分が介護する側にもなりうるし、介護される側にも向かっているわけで。
この作品には老いに対して抗うかのように筋トレの話がよく出てきます。
というかずっと筋トレしています。
そして先日みかけた情報番組で羽田さんが出ていたんですけど、小説を書いていて詰まってくると気分転換に筋トレするそうです。
実演していましたがそれは作品中に出てくるのと同じ腕立て伏せをしてました。
うん、やっぱりこの人が書いているんだなって笑
僕も筋トレを始めて老いに抗いたいッ!(気持ちだけ。。)
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